「速さ」と「早さ」

どうも。3月の神戸レイティングでスマッシュが全部ホームランになってしまい意気消沈しているテナリーおじさんです。
ポワンと浮いたボールが1番苦手なのは学生時代から変わっていません。

さて、みなさんは「速さ」と「早さ」の違い、具体的に説明できますか?
実際は混同されることが多い概念ですが、深掘りしていくとなかなか面白かったりします。
せっかくなので卓球で説明してみましょうか。

速さ

単純なボールのスピード、スイングスピード、フットワークのスピードなど。これは分かりやすいですね。
ボールが速ければ速いほど、相手が打つまでの時間が短くなるため、得点につながりやすくなります。
フットワークが速ければ速いほど、自分の時間が確保できるため、失点を防ぎやすくなります。

早さ

時刻が前であること。
例えば、

•「自分が打った球が相手に到達するまでの時間が早い」

ボール自体の速さとは別に、タイミングを早くする(バウンド直後を捉える)こと。
同じ速さ(スピード)の球を打ったとしたら、タイミングが早い方が相手の時間を奪えますね。

•「自分が打ってからニュートラルの体制に戻るまでが早い」
打球後は体制を整えて相手を見る時間を整えなければなりません。いい球が入ったハイ終わり、と言うわけにはいかんのです。
同じスイングスピードなら、無駄に大きいスイングよりもコンパクトなスイングの方が早く次の準備ができますね。

さらに踏み込んで考えてみましょう。

得点する→相手の時間を奪う

(フェイントや配球で相手を迷わせる、というのは今回はかんがえないものとします)

相手の時間を奪う=球が早く到達するようにする

具体的には

速い球を打つ&早いタイミングで打つ

この両方が必要となります。

どれだけフルスイングして速い球だろうが、台から1メートルも離れたところからでは打ち抜けないでしょう。

逆に、どれだけタイミング早く打とうが、球自体の速さがなければ拾われてしまいますね。

つまり、

攻撃においては「速さ」と「早さ」のバランスが必要となります。

失点を防ぐ→自分の時間を作る

相手が打球するまでに十分な体制を整える。

具体的には

小さなスイングで打球する&スイングと戻りを一体化する

これに関しては、高島規郎さん(全日本選手権で3回優勝したカットマン)が提唱されている『楕円打法』が最適解かと思われます。

直線的に前に振るのではなく、ラケットで楕円を描くようにスイングすることで、打球後スムーズに戻れるようになる、というものです。
コンパクトなスイングでも意外と速さって出るんだな、というのが率直な感想です。

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